青山フェアリーハウスの結婚式の費用・見積りを解説! ~結婚式費用の知恵袋 vol.5~
結婚式の見積りは申込みをしたときから平均で70万円ほど上がると言われていて、いろいろな結婚式場情報サイトでも実際の費用明細が掲載されていたり、見積りがアップしやすいポイントをまとめた記事など多くの情報が揃っているように見えます。でも、実際に見学に行って目の前の見積り出されたときにその記事を見ながら話を聞くわけにもいかないですし、費用明細も一つの例に過ぎないので体系的なポイントを理解するのはなかなか難しいと思います。
そこで、今回の記事では申し込み時点の見積りをサンプルに、どんな項目のどんな数字や内容がポイントになるのかを具体的に解説してみたいと思います。
結婚式の見積りの基礎情報
今回解説する見積りの基本的な情報は次のようになっています(冒頭の画像の見積りです)。
都道府県 |
東京都 |
エリア |
青山・表参道・渋谷 |
式場名 |
青山フェアリーハウス |
披露宴会場名 |
アイリス |
申込時期 |
2017年6月頃 |
挙式時期 |
不明 |
人数 |
60名 |
見積り総額(値引き後) |
2,377,846円 |
値引き総額 |
-560,000円 |
媒体 |
不明 |
備考 |
※見積りに記載されている情報を元に判断しているので必ずしも正確かどうかはわかりません。
※見積りは申込時点の見積りです。
※表記は会場の見積り表記にあわせて税抜き表記としています。 |
アイテム別の見積りアップしそうなポイントを検証
各アイテムごとの見積り金額は元の見積りの数値をそのまま記載しています。
料理の見積り項目
項目 |
単価 |
数量 |
金額 |
12,000 |
60 |
720,000 |
コース料理は12,000円で入っていますが、他の本番見積りを見ると15,000円か18,000円のコースを選んでいるカップルが多かったので、コース料理のグレードアップで3,000円~6,000円×60名分上がる可能性があります。ただこちらの会場の場合、料理にこだわらないカジュアルなスタイルの結婚式や1.5次会をしているカップルも多そうなので(見積りを見る限りの判断)、どういう結婚式にするか、次第ではあります。ただ、おそらく一番金額の低いコース料理の単価で見積りが作られていると思うので、そのあたりは少し不親切だと思います。
また、追加のアイテムはチーズ盛り合わせ(500円)やバーニャカウダ(1,500円)などがありました。
ケーキの見積り項目
項目 |
単価 |
数量 |
金額 |
1,000 |
60 |
60,000 |
ケーキの単価は1,000円のまま変わることはなさそうです。オプションでイチゴやクッキーの追加、ケーキ装飾が入っている見積りもちらちらありますが、必ず追加になっているというわけではなく、もし追加になるとしても10,000円ほどだと思います。
飲物の見積り項目
項目 |
単価 |
数量 |
金額 |
3,500 |
60 |
210,000 |
600 |
60 |
36,000 |
見積りに入っている3,500円のフリードリンク(ベーシックプラン)はビール(モルツ)・赤白ワイン・オレンジジュース・ウーロン茶のみで、4,500円のスペシャルプランだとウィスキー、日本酒、焼酎、カクテル、ジンジャーエール、コーラ、アップルジュースが追加になり、5,500円のプレミアムプランだと、さらにノンアルコールビール、サングリア、ノンアルコールカクテル3種、スパークリング飲み放題または乾杯酒をシャンパンに変更、となります(見積り明細の備考欄に明記されています)。
アイテムの追加はなさそうなので、プランをグレードアップするかどうかがポイントになりますが、他の本番見積りを見ると4,500円か5,500円を選ばれている方が多いようなので、ゲスト満足度を考えるのであれば1,000円×人数分の追加となりそうです。個人的にも3,500円のプランだと結構寂しい感じになると思います※ゲストの顔ぶれ次第ですが・・・。
会場の見積り項目
項目 |
単価 |
数量 |
金額 |
240,000 |
1 |
240,000 |
50,000 |
1 |
50,000 |
685 |
60 |
41,100 |
ここは会場変更しない限り変わりません。ちなみに他の披露宴会場の会場費は、「フェアリー:200,000円」でした(もうひとつのバンケットはわかりませんでした)。
会場費のほかに控室料とテーブルコーディネートが合計で約87,000円も入っているので、仕方ないとはいえ、けっこうガメツイ見積り作っているなぁという印象を受けました。ちなみに、テーブルコーディネート料はここ1年くらいで80円値上げしたようですね。
挙式の見積り項目
項目 |
単価 |
数量 |
金額 |
200,000 |
1 |
200,000 |
挙式は項目の追加も、グレードアップもないでしょう。ちなみに人前式だと180,000円で、キリスト教式よりも20,000円安い価格設定です。
装飾花の見積り項目
項目 |
単価 |
数量 |
金額 |
40,000 |
1 |
40,000 |
4,000 |
8 |
32,000 |
30,000 |
1 |
30,000 |
グレードアップの点
- 会場装花では、過去のほかの本番見積りを見るとプランで組まれていたり個別のアイテムで組まれていたりするので正確な比較が難しかったですが、メインテーブルフラワーやゲストテーブルフラワーのボリュームアップ分や追加アイテム分の明細があったので、やはり申込み時の金額からは値上がりする可能性が高そうです。あと、60名の見積りでゲストテーブルフラワーが8個ということは1卓7名以上で計算されており、こちらの会場のゲストテーブルはそんなに大きくないですし、ゲストの席次がそんなきれいにぎちぎちに収まることもあまりないので、ゲストテーブルフラワーの数量が増えることによる金額アップもありそうです。けっこう不親切ですね。
- ブーケでは、他の本番見積りのウェディングブーケでも30,000円が多く選ばれているのでグレードアップによる値上がりはなさそうです。
アイテム追加の点
- 会場装花では、フラワーシャワーなどが追加になる可能性がありますが、いずれも必ず入るというわけではないのでこだわり次第かと思います。
- ブーケでは、衣裳で新婦2着となっているのにカラードレス用ブーケが見積もりに入っていないので、カラー用のブーケは追加の可能性がありますが、お色直しをするときは必ず入っている、というわけでもなさそうなので、ここもこだわり次第かと思います。それ以外だとアフターブーケを注文されている方もいました。
衣装の見積り項目
項目 |
単価 |
数量 |
金額 |
358,000 |
1 |
358,000 |
グレードアップの点
- 新婦2着、新郎1着のプランで金額が入っているので内訳不明でしたが、他の本番見積りのプラン差額を見ると平均で200,000円~300,000円程度のグレードアップが多いので、衣装にまったくこだわりがないという方以外は、それくらいの値上がりはするものと思います。
アイテム追加の点
- 当日レンタルする新婦新婦の小物は一切見積りに含まれていないので、その分は追加となりそうです。また、衣装の持込をしている見積りも多くありましたが、持込料は新婦1着50,000円、新郎は30,000円でした。
- 列席者衣裳も新郎新婦負担とする場合は見積りに追加となっています(家族のモーニングや留袖、小物など)。
美容の見積り項目
項目 |
単価 |
数量 |
金額 |
110,000 |
1 |
110,000 |
30,000 |
1 |
30,000 |
美容の項目ではグレードアップによる単価アップははないと思いますが、新郎のヘアメイクや新婦ボディメイク、列席者の着付けやメイク、ヘアセットなどを合わせて依頼する場合は見積もりに追加となります。
写真の見積り項目
項目 |
単価 |
数量 |
金額 |
60,000 |
1 |
60,000 |
グレードアップの点
- 記念写真は、他の本番見積りでも同様のアイテムを選んでいる方が多いので内容的にも問題なく値上がりはしないと思います。
アイテム追加の点
- アルバムは多くの方が購入されていて単価は140,000円~220,000万円程度だったので、その分は追加になりそうです。それ以外の写真の焼き増しや前撮りなどは選ぶかどうか次第です。
映像の見積り項目
※申込み時の見積りには項目がありませんが、他の本番見積りでは映像項目があるので記載しています。
ビデオでアイテム追加になりそうな項目としては、オープニング映像、プロフィール映像(40,000円)、当日エンドロール(150,000円)がありますが、他の本番見積りを見ると当日エンドロールだけ注文している方が多いようです。
引出物の見積り項目
項目 |
単価 |
数量 |
金額 |
3,000 |
42 |
126,000 |
1,000 |
42 |
42,000 |
450 |
42 |
18,900 |
グレードアップの点
- もし会社の上司を呼ぶなどランクの高い引出物に変更する場合は、全体の10%程度が2,000円~5,000円程度の単価にアップしそうです。それ以外は単価についてはそんなに値上がりすることはなさそうです。
数量追加の点
- 数量が人数×70%で計算されています(60人の見積りで42個)。例えば80名の披露宴とかであればもう少し数量増えるだろうなとは思いますが、60名であればそんなに数量が増えるということもなさそうです。
印刷物の見積り項目
項目 |
単価 |
数量 |
金額 |
300 |
42 |
12,600 |
700 |
42 |
29,400 |
300 |
60 |
18,000 |
200 |
60 |
12,000 |
印刷物は単価アップ、数量アップも基本的にはなさそうです。もしこだわるとすればメニュー表などは個性的なアイテムもあるようなので、それを選んだ場合は増えると料金が追加になると思います。
演出の見積り項目
項目 |
単価 |
数量 |
金額 |
70,000 |
1 |
70,000 |
60,000 |
1 |
60,000 |
司会、音響オペレーターの単価アップ、追加はないと思います。
その他の見積り項目
申込み時の見積りにプロジェクター使用料(参考価格)とありますが、どういった場合にこの料金がかかるのかは不明です。一般的にはプロフィールやオープニングなどの映像を自作して持ち込んで流す場合にプロジェクターをレンタルするから使用料をくださいという名目でこの料金がかかることが多いです。また、申込み後の試食会は追加料金のようです(おそらく参加当日に支払わなかった場合だと思います)。
サービス料の見積り項目
項目 |
単価 |
数量 |
金額 |
155,710 |
1 |
155,710 |
サービス料の計算ロジックは「料理、ケーキ、飲料、会場費、挙式」の10%で計算されています。相場で見ても相当高いほうだと思います。基本的にサービスマンは挙式にはほとんど関わらないですし、挙式を執り行うのに必要な牧師先生や聖歌隊の人件費は挙式料に含まれているので、こういうのは本当のボッタクリと言ってもいいと思いますね。
もうひとつ謎なのが、後述の見積り内容で料理と挙式料から値引きがされていますが、サービス料の計算は値引き前の料理金額でされていることです。普通は料理や挙式料から値引きすると値引き後の料理金額にサービス料をかけて計算するのですが、そうはされていません。1円でも高くしようという式場側の営業意思がかなり強く出ている見積りです。
あと、今回の見積りでは、料理と飲料の見積りアップがそれなりの金額になると予想しているので、その分サービス料も40,000円前後上がりそうです。
消費税の見積り項目
項目 |
単価 |
数量 |
金額 |
176,136 |
1 |
176,136 |
見積りの作り方として各アイテムごとの金額は税抜き表示で、合計した後に消費税率をかけて計算されていましたので、切り出して項目記載しています。
値引きの妥当性についての考察
見積りに記載されている特典・値引き金額は次のようになっています。
項目 |
適用アイテム |
特典名 |
値引き額 |
衣裳 |
スペシャルドレスパッケージプランご案内 |
無し |
0 |
料理 |
大人料理×6,000円×人数分プレゼント |
無し |
-360,000 |
挙式 |
挙式料プレゼント |
無し |
-200,000 |
その他 |
タクシー清算カード10枚プレゼント |
無し |
|
その他 |
エステ体験1回分プレゼント |
無し |
|
この見積りの値引きは総額で560,000円で総額の約19%でした。値引きの金額は相場からすると平均的な金額だと思いますが、挙式日の時期や曜日、時間帯の情報がわからないので判断としては難しいところです。また、直接的な値引き以外のタクチケやエステ無料権などがあるのはうれしいポイントです。
ただ、先ほども書いたように料理、挙式料から値引くと明記しているにもかかわらずサービス料金の計算に反映されていないのはかなり不親切だと思いますし、衣装のスペシャルプランはおそらくデフォルトだと思うので、うーん、やはりかなり式場都合でテンプレ的に作られた見積り、という印象を受けてしまいます。
まとめ
グレードアップしそうな項目
- ・コース料理
- ・フリードリンク
- ・メインテーブルフラワー
- ・ゲストテーブルフラワー
- ・ウエディングドレス
- ・カラードレス
- ・タキシード
- ・引出物
アイテム追加になりそうな項目
- ・ミュール、パニエ、シューズなど小物
- ・アルバム
- ・当日エンドロール
- ・料理・飲料の見積りアップに伴うサービス料の値上がり
最終的な予想金額
860,000円程度アップで、総額では3,237,846円程度になると予想。
本当に必要最低限の項目かつ、かなり低めのランク内容で作られているという点、ゲスト数に関係する数量が通常のロジックよりも少なく見積もられているという点、サービス料の計算対象がそもそも広い上に値引きが反映されていないという点で、かなり不親切な見積りだと思います。もし会場をとても気に入っていてこの見積りの内容を深く確認せずに申込みをしたら、打合せに入ってからの想定外の見積りアップでかなり苦労するだろうなと思います。大きなポイントは料理と衣装のグレードアップですが、それ以外にも必要となるのに含まれていないアイテムがかなりの数あるのが理由です。
今回のアップ額予測では、特殊な演出などは一切入れていないのでオーソドックスな進行以外のものを取り入れようとするとさらに上がる可能性があると思います。いずれにせよ、もし自分が結婚式場を紹介してこの見積りを出されて帰ってきたら二度と紹介しないですね。
と、かなり酷評気味に書いてしまいましたが、あくまでフラットに書いていますし、今回ご紹介した見積り検証はあくまで一例なので、見積りの読み方やチェックの仕方の参考としていただけると幸いです。
青山フェアリーハウスが掲載されているオススメサイト
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※今回紹介した見積りはみんなのウェディングに掲載されていたものを参考にしています。ご紹介した見解はあくまで一例なので必ず記載したとおりに値上がりするというわけではありません。